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2017.04.30 Sunday / - / -



現実との狭間

内容紹介
38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った――。
僕らは、友達になれるだろうか?
死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――?


ファンタジー要素が加わったけれど、そこは重松作品。重い現実が待ち受けている訳でございます。
マイナスからプラス思考への変換の変遷は相変わらずの見事さです。
しかし王道ではなく厳しい現実がスパイスを効かせるのが重松氏ならではとでも申し上げておきましょう。
 
38歳で投げやりになられても本当に困るのですというのが個人的見解。
共感はしますが なかなかどうしてどこまでもやりきれない気持ちを抱えてそのままこの世から逃走しようったって
そうは問屋がおろさないわけでございます。
あれだけちゅうさんに対して嫉妬に近い憎悪に苛まれて成長したというのにどうしてカズはそんなに甘ちゃんなのか。
甘いからこそ彼自身が負の連鎖を呼びこむストーリー展開なのですがね。
美代子さんはなんだか少し非現実的にも感じます。
母親だって色々親としての責任を感じて生活しているわけで蓄積した我慢の限界だからとはいえパッと手を離すことは逆にえらい勇気を必要とするはずでございます。
ひろきくんはこの年代特有のナイーブさがリアルに描写されていると思います。
青少年期において人間関係がどうしても肉薄しない現代では如何せん自分の気持ちの処理能力が落ちているが為に
信頼すべき人間に対して暴発してしまうのではないのでしょうか。
個人的には健太くんの生に対する切ない描写が私の心の機微に触れました。

ともあれ、変わったような変わらないような厳しい現実に対して意識を変えて生きようとするラストは
おあとがよろしいようで。

 

2015.03.26 Thursday 22:31 / comments(0) /



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2017.04.30 Sunday 22:31 / - / -



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